なごやめし

味噌煮込うどん

麺もスープも、両方が主役の味わい。アツアツを味わう醍醐味を!

代表的な「なごやめし」の一つであり、豆味噌料理の定番中の定番がこの「味噌煮込うどん」です。名古屋っ子は季節を問わず、一年中このアツアツのうどんが大好き。カツオやシイタケなどの出し汁と豆味噌を合わせたつゆは、芳醇な味噌の香りが漂い、味は濃厚。

うどんは塩を入れずに水だけで練ったもので、歯応えがしっかりある固ゆで麺が入っています。固すぎる?という心配は無用です。グラグラと煮たった濃厚なつゆの存在感に負けないのが、この固ゆで麺なのです。

麺とつゆの大きなインパクトに華を添えるのがネギ、椎茸、鶏肉、卵、かまぼこ等。味噌の香り、ダシのうまみ、うどんの味わい、どれをとっても絶品の完成度が土鍋の中に広がっています。

我らが陣中で用いる豆味噌が、これほど美味な料理になったとは! 豆味噌のうまさを楽しむがよい!
味噌煮込うどんの食べ方

店で注文すると、蓋の周りからグツグツとつゆが沸いてくる状態で目の前に登場!汁の“はね”に気をつけながら、まずはれんげでつゆを一口飲んでみよう。口じゅうに豆味噌のもつうま味が広がります!次に、蓋を取り皿にしてうどんと汁をよそって、冷ましながらいただきます。麺を食べ終わった後につゆにご飯を入れて食べる人もいます。

土鍋の蓋に空気孔がついていないのが特徴

味噌おでんのうまれ

味噌仕立てでうどん等を食べる麺料理は日本の各地にありますが、豆味噌を使ってうどんを煮込む「味噌煮込うどん」は名古屋圏だけにみられる料理です。ルーツは諸説ありますが、

  1. 戦国時代に武田家では陣中食として「ほうとう」を食べていましたが、武田家滅亡の後、徳川家に仕えた旧家臣団によって、味噌仕立ての「ほうとう」が徳川家に伝わり、尾張地方特有の豆味噌仕立てで麺を煮込んで食べるようになり、これが起源になったという説 。
  2. 色々な野菜、具を味噌で煮込み、「ほうとう」を参考にうどんを入れてみたところ、美味しい上に栄養価が高く、すぐ食べられるとあって、愛知県一宮地方の繊維産業で働く織子(おりこ)さんたちの昼食として食べられるようになり、それが明治時代に名古屋地方に伝わったという説 。

……等があります。いずれも「ほうとう」を起源として、尾張ならではの豆味噌を使うようになり、豆味噌で煮込んでも歯応えがあり、美味しく食べられる独特のうどん麺が工夫されていったようです。